セ社は2010年2月、現物出資による増資計画を公表した際、分譲地には20億円の価値があり、取得後は開発して2年以内に完売するなどとした事業計画も発表。捜査関係者らによると、その2か月前の09年12月、松尾容疑者が分譲地を視察していたという。
セ社の破産管財人の調査によると、分譲地の大半は草木の生い茂った斜面で、うち3割は崖地。上下水道やガスも整備されておらず、破産管財人が当時 の経営陣の責任を追及するにあたって不動産鑑定士に鑑定を頼んだところ、評価額はセ社の公表額より大幅に低い約4億3000万円だった。
プラダ 財布 この分譲地に詳しい不動産業者は読売新聞の取材に「土地の多くが急斜面で、そもそも造成出来るのか疑問だ」と指摘している。府警は、分譲地には20億円の価値がなく、分譲地による増資を前提にした事業計画も虚偽だったとみている。
松尾容疑者は取材に「分譲地は見たが、不動産のことはわからないので評価はセ社に任せていた。評価額の水増しも指示していない」と話していた。
(2012年11月30日 読売新聞)